台南の観光スポットでもある林百貨店(Hayashi Department Store)はお土産の宝庫。
レトロな館内にはMade in台湾のお洒落でハイセンスな商品が並び、買い物好きにもたまらない空間です。
お店の歴史、館内のご案内とともに、お土産にピッタリなおすすめの商品もご紹介します。
林百貨店 Hayashi Department Store
林百貨店(ハヤシ百貨、Hayashi Department Store)は日本統治時代に山口県出身の実業家、林方一氏により創立された台南の百貨店。
近代化が進む1932年(昭和7年)に当時最新鋭の建築技術を集めて、通称「銀座通り」と呼ばれる台南一の目抜き通り「末広通り」で開業しました。
1945年の敗戦によって閉業、終戦後は国民党政府の工場や警察事務所等として使用された時期もありましたが、1980年代からは空きビルの状態に。
その後1998年に台南市の市定古跡指定を受け、2010年より大規模な改修工事が開始、2013年に竣工。
そしてついに時を超えて2014年6月、当時の面影を随所に残しつつ、再び「林百貨」としてリニューアルオープンしたのです。
林百貨店の見どころ
林百貨の建物は木枠の窓や壁の丸窓、エレベーターの場所など間取りは当時とほとんど同じ。
屋上から見える外壁には空爆の跡も残っています。
当時の面影を感じられるよう上手くリノベーションされています。
エレベーター
当時、近代的なエレベーターは大変珍しく皆の憧れの存在。
林百貨のエレベーターに乗ることがステータスになっていたようですね。
ガラスケースで保護されているのは当時使われていた針。
せっかくなのでぜひ乗ってみましょう。
構造保護の為12人乗りから6人乗りへと縮小されています。
空襲の爆撃跡
外壁には空爆の跡がそのまま残っています。
神社
屋上には日本式の神社「末広社」も改修され蘇りました。
床タイル
床には当時使われていたタイルと、改修後のタイルが並んでいます。
木枠
館内扉の上部には当時のままのの木枠が残っています。
館内フロアマップ
林百貨店のショップ巡り
茶葉・茶器
種類豊富な台湾茶。
どの商品も素敵なパッケージです。
こちらは台湾で一番古い台湾茶のお店、振発茶行の茶葉。
少し高級品ですが旅の記念にいかがでしょう。
フロア1階の一角には台湾茶の有名店「奉茶」のドリンクショップ。
ドリンクだけではなく、可愛いらしいデザインの茶葉や茶器も販売しています。
この奉茶のティーバッグは台湾らしいデザインでお土産にぴったり。
個別包装されているのでバラマキ土産にもぴったりでオススメです。
お茶も上品な味わいで美味しいです。一息つくのにおすすめ。
奉茶についての詳しい記事はこちら。
パイナップルケーキ
林百貨で取り扱いしているパイナップルケーキは台南の奇美食品(CHIMEI)のもの。
3個入り120元、6個入り240元、12個入り480元。
愛文マンゴーを使ったマンゴーケーキもあります。3個入り150元、10個入り500元です。
酸味控えめでしっとりとしており、誰でも食べやすい万能なパイナップルケーキとマンゴーケーキです。
パッケージも高級感があるので、ワンランク上のお土産としても良いですね。
林百貨オリジナルのパイナップルケーキ。
一番おすすめのパイナップルケーキは、台南に本店を構える鳳盒子(ファンボックス fun box)のパイナップルケーキ。
以前は林百貨に置いてありませんでしたが、2019年6月を訪れた際に林百貨1Fのコーナーに並んでいました。
椪餅
台南の伝統菓子、椪餅(ポンピン)。
中は空洞で黒糖が塗ってあり、素朴な味わいが人気。
崩れやすいので持ち運びはちょっと大変かも。
1個40元。
ドライフルーツ
林百貨印のドライフルーツは種類が豊富。
こちらは台南名物のドライマンゴー(愛文芒果乾)。
フルーティでとっても美味しいです。
台南雑貨
2階は台南の雑貨フロア。
台湾デザイナーによるクリエイティブな商品が揃います。
キッチン用品、ステーショナリーやカバン、靴、お財布、革製品など見ているだけで楽しくなります。
ハンドメイドの藺草(イグサ)製品。なんだか落ち着きますね。巾着で1,700元!なかなか強気です。
こちらはシルク牛革製品を扱うSweet Burdenという台湾ブランド。
お財布の他、定期入れやカードケースも人気です。
ずっと気になっていてついに購入!軽くてサラッとした手触り。風合いが素敵です。
キッチングッズには面白いランチョンマットも。
夜市の屋台がびっしり!とてもユニークです。自分の行ったことのある屋台をつい探してしまいます。
Canvasコースター
こちらは林百貨限定オリジナルのCanvasコースターです。
デザインは5種類。
今回は4種類買いました。
マスキングテープ
台南林百貨オリジナルデザインのマスキングテープ。
林百貨で購入したオリジナル商品は下記記事にまとめています。
メイドイン台南 天然ハーブの虫除けスプレー
こちらはMade in 台南、天然ハーブの虫除けスプレーです。
林百貨の売れ筋商品もディスプレイされていました。いずれもレトロでおしゃれ!
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林百貨は2階が一番好き☺️ 猫モチーフの雑貨も可愛いなぁ🐈 ひとつずつじっくり見たい🤓 #林百貨 #林百貨店 #台南旅行 #tainantravel #tainantrip
台南ファッション
3階は服飾、コスメ、アクセサリーなどのフロア。個性的なお店が多い印象です。
中でも注音符号(ボポモフォ)という文字の服を扱う「HEY SUN」が人気。
主に台湾で使われる表音の文字です。
シャツ1枚1,680元。サラッとしていて着やすいです。
台南文化サロン カフェでしばしの休憩
4階はカフェ、旅行と音楽の専門書コーナー、展示スペースのフロア。
お買い物の合間にちょっと休憩したいときに便利なカフェ「HAYASHI cafe」があります。
フロア中央が林百貨の建物についての展示スペースになっています。
台南ダイニング
5階はレストランフロア。
レストランの隣には、ラムネや金太郎飴など昔懐かしい駄菓子屋さんのような売り場も。
克林台包とのコラボ中華まんを食べて、しばしの休憩も。
6階 台南好風景 台南景色 屋上から眺める美しい風景
階段を上がると屋上になっており、展望スペースになっています。眼下に見える土地銀行も日本統治時代の建物。
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奥のショップではハヤシグッズや台湾土産が販売されています。
林百貨は店員さんの制服もレトロで可愛いです。
ショップを通り抜けると神社が現れます。
1932年の開業から半年後に作られた日本式の神社「末広社」。神社本堂は改修された姿ですが、周りに置いてある石は当時のままだそう。
建物の外壁には空爆の跡も生々しく残っており、林百貨の歴史を垣間見ることができます。
1945年3月1日、米軍により本町(現:民権路)と末広町(現:中正路)が爆撃されたと記載されています。
6階は林百貨の歴史が一番詰まったフロア。
ぜひ見学してみましょう。
まとめ
当時の面影が残る建物と台湾台南文化を発信する商品、林百貨はレトロと最新が融合した新しいスタイルの百貨店とも言えます。
時間がある方はショッピングと合わせてじっくりと館内を見学してみてはいかがでしょうか。
夜は22時まで営業しているのもありがたいですね。
記念スタンプも1階に置いてありますので、ぜひ思い出に押してみましょう。
台南にお越しの際はぜひぜひ足を運んでいただきたい欠かせないスポットです。
林百貨店の行き方・アクセス方法
林百貨店は中正路(北面)と忠義路二段(東面)に面する北東角地にあります。
林百貨の最寄りのバス停は「林百貨(中正路)」と「林百貨(忠義路)」です。
台南駅から林百貨へ
台湾鉄道台南駅から林百貨まで歩いて行くと約17分かかります。
バスで行く場合、「1」「Blue Main Line」「Red Main Line」に乗り、「林百貨(中正路)」「林百貨(忠義路)」のバス停で下車。
また、徒歩5分程度歩くことにはなりますが、「2」「7」のバスに乗車しても林百貨店の近くまで行くことができます。
林百貨店の営業時間
電話番号:+886 6 221 3000
営業時間:11時00分~22時00分