打狗英国領事館文化園区(Former British Consulate at Takow)は、かつて清朝時代に高雄のイギリス領事館だった建物を修復し、一帯を史跡資料館として一般公開している人気の観光スポット。
丘の上にあるため、旗津半島へ渡るフェリーからもその重厚な姿を見ることができます。
打狗英国領事館文化園区
打狗英国領事館文化園区(Former British Consulate at Takao)は、かつて清朝時代に高雄イギリス領事館だった、赤レンガ造りの洋館を含む史跡建築群。
市内最古の1866年建設の西洋式建物で、1986年に修復され一般公開されるようになりました。
海に囲まれた高台にあるため、眺望も楽しめる人気のスポットとなっています。
打狗英国領事館は丘の下の建物。
丘の上の赤レンガ造りの建物は、打狗英国領事館の官邸。
打狗(タカウ、Takow)は、日本統治時代より以前の高雄の古称です。
開港した打狗港(高雄港)の様子を再現する蝋人形。
英国領事夫人と護衛官。
清朝時代の辮髪(べんぱつ)男性。
診察しているのは、英国の医療宣教師、マックスウェル。
当時、眼疾患とマラリアは台湾南部で最も治療が難しい疾患だったのだそう。
打狗英国領事館(丘の下)
1868年、清朝の曾憲德と打狗英国総領事ジョン・ギブソンの交渉シーン。
交渉は和解に至らず失敗、安平砲撃事件に悪化してしまいます。
写真は1950年、領事館が台灣省水産試験所高雄分所だった頃のもの。
領事館のエリアが、大英帝国の領土であることを示すための税関 境界碑。
碑文に刻まれた「VR」は、ビクトリアレジーナ(女王)の略語。
お隣のカフェ。
英国アフタヌーンティーを楽しめるカフェは、丘の上にあります。
敷地内には防空壕も残っています。
見学エリアは、丘の下と上に分かれます。
中庭もきちんと手入れされ綺麗です。
南国を感じさせるマンゴーの木も。
ゴツゴツした階段(登山古道)を登り、丘の上へ。
花崗岩と咾咕石(化石化したサンゴ)、赤レンガで出来ています。
階段の途中には、生物学者でもある台湾の初代英国領事 RobertSwinhoe(ロバートスウィンホー)の像。
打狗英国領事館 官邸(丘の上)
高台に建つ打狗英国領事館 官邸。
青空に、バロック様式の赤レンガ洋館が映えます。
建物外周は半円型アーチの回廊。
美しい眺望と抜ける風が心地よい。
高雄が港町だということがよく分かります。
旗津半島方面の眺望。灯台が見えます。
西側、中山大学方面の眺望。
雨樋は清朝を象徴する竹の形。
古典玫瑰園 Tea & Artでは、英国アフタヌーンティーが人気です。
» 古典玫瑰園 Tea & Art 旧英国領事館で優雅なアフタヌーンティーを(高雄)
外にはテラスも。
館内には開港した高雄の歴史に沿って、港の縮尺模型、古地図、工芸品、古写真、歴史研究資料などが展示されています。
開港当時の高雄港(打狗港)のジオラマ。
手前は旗津半島。旗後灯台も見て取れます。
丘の上にあるのが、打狗英国領事館官邸。
丘の下、海岸沿いにある「雄鎮北門」。
実物は現在工事中で、外から城門のみ見ることができました。
チケット料金・見学所要時間
打狗英国領事館の建物内は、資料館とお土産ショップが半分ずつの構成でした。
1時間ほどあれば、丘の上と下も合わせて見学可能です。
カフェでゆっくりアフタヌーンティーも楽しむのであれば、さらに1時間プラスして見ておくと良いでしょう。
夕陽が綺麗なスポットでもあるので、夕方の時間に合わせての訪問もオススメです。
チケット料金は、大人 99TWD。
6歳未満 49TWD。
1歳未満 無料。
チケットには、お土産ショップとカフェで使用できる30元分が含まれています。
丘の上までは正面入口ルートの他、裏側の道からも入口があるようです。
打狗英国領事館文化園区の行き方・アクセス方法
MRT「西子灣駅」より徒歩約15分。
バス便:99番、橘1番バス乗車約7分「雄鎮北門(打狗英國領事館)」停留所すぐ。
打狗英国領事館文化園区の営業時間
電話番号:+886 7 525 0100
営業時間:月〜金 9時00分~19時00分 土日 9時00分~21時00分
定休日:なし
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