日本統治時代の建物をリノベーションしたカフェ、書店喫茶一二三亭(ヒフミテイ)を訪れました。
書店喫茶 一二三亭
高雄の西子灣エリアにあるレトロカフェ、書店喫茶一二三亭(ヒフミテイ)を訪問。
日本統治時代に高級料亭だった建物をリノベーションしたお店です。
かつてこのエリアは哈瑪星(ハマセン)と呼ばれる高雄の中心街でした。
当時の地図を見ても、同じ場所に高級料亭「一二三亭」があったことが確認できます。
かつて台鐵高雄駅は、現在のMRT西子灣駅の場所にありました。
1920年代に賑わいを見せた哈瑪星ですが、現在は静かな下町となっています。
建物はU字型のバルコニーを配したユニークな造り。植栽の彩りが綺麗です。
入り口横に飾られた写真はなぜか中央の人物が切り取られています。ちょっと怖い…。
2階に上がると当時にタイムスリップしたような趣ある空間。
壁には女学生たちの集合写真が飾られています。背景はかつての高雄神社の鳥居でしょうか。
昔懐かしい模様のガラス扉を開けて、中に入ってみましょう。
店内もレトロそのもの。お客さんも本を読んだりパソコンで作業したりと、とても静かに過ごしています。
天井を見上げると古い梁と屋根がそのまま残っています。どう見てもボロボロなのですが、壊さずに残してくれていることに感謝。
木枠の窓、すりガラス、タイル、床、テーブル。ペンダントの光が優しく照らし、ノスタルジックな気分に浸れます。
店内中央にはお勧め書籍やグッズも販売。
壁付けの本棚には日本語の本も置いてありました。本棚全体の1/4を占めるほどの多さです。
メニュー
メニューはこちら。1人90NT$のミニマムチャージがあります。レジで先会計です。
3品注文してみました。
- 文培烏龍茶(150NT$)
- チーズケーキ(70NT$)
- 小豆おはぎ(100NT$)
台湾茶
可愛らしい茶器。お茶の蒸らし時間もレトロな砂時計で。焙煎強めの烏龍茶です。
スイーツ
濃厚なチーズケーキ。
小さくまん丸なおはぎ。こしあんで甘さ控えめ。
いずれも量は少なめです。あくまでも読書のお供ということなのでしょう。
日本の音楽が流れる日本の建物の中で、おはぎを食べながら日本の本を読む。
自分は今どこにいるんだっけ?と台湾にいることを忘れてしまいそうです。
2階にあるお手洗いの窓辺も、雰囲気がある空間となっていました。
鉄窓花(ティエチゥアンフゥア)と呼ばれる台湾のレトロな格子窓。
その先に見える瓦屋根は日本の長屋を思わせる光景でした。
感想・まとめ
静かで落ち着いた空間が心地がよく、すっかり長居してしまいました。小休憩だけでは勿体無く感じてしまうとても素敵なカフェ。時間が許せばぜひゆっくりと過ごして頂きたいです。
書店喫茶一二三亭の行き方・アクセス方法
MRT「西子灣」駅1番出口から徒歩約3分。
書店喫茶一二三亭の営業時間
電話番号:+886 7 531 0330
営業時間:10時00分~18時00分
定休日:なし