日本統治時代のコロニアル建築物、台南知事官邸(タイナンチーシーグアンディー、Former Tainan Magistrate Residence)を訪れました。
皇太子時代の昭和天皇や、皇族方が宿泊する際に利用された施設でもあり、当時の展示を見ることができます。
台南知事官邸 Former Tainan Magistrate Residence
台南知事官邸(タイナンチーシーグアンディー、Former Tainan Magistrate Residence)は、日本統治時代の1900年(明治33年)に知事官邸として建てられたコロニアル様式の洋館。
台南の市定古跡に指定されています。
当時は時計台に似たファサードにより、台南の人々から「時鐘樓」の愛称で呼ばれていました。
現在、館内はリノベーションされ、雑貨店とカフェが入居。
綺麗なガーデンを含めて、お洒落な写真スポットにもなっています。
1941年までに、20名近い日本の皇族が宿泊施設として利用。
とりわけ1923年に、裕仁皇太子(昭和天皇)が台南を訪れた様子の展示スペースが2階に設けられています。
なお、展示物は全て日本語表記あり。
趣ある木製の階段を上がりましょう。
外観ファサードの変遷。確かに1900年の落成時は時計台のように見えますね。
展示スペースには、裕仁皇太子(昭和天皇)のパネルも。
こちらの部屋が裕仁皇太子の休憩場所で、籐座椅子が置かれていたのだそう。
お写真も飾られていました。
台湾訪問の様子と行程。
1923年(大正12年)4月16日、裕仁皇太子(昭和天皇)は基隆港に到着し、12日間の台湾訪問の旅を開始。
旅行は基隆から始まり、台北から屏東までと続いた。そして海も跨り、澎湖にも見学へ。
移動する際に利用された、皇族専用特別車の内装。
台南で訪れた場所を示す地図。
台南でのスケジュールを見ても、非常にタイトであることが分かります。
当時の新聞社、台南新報の記事。
裕仁皇太子が屏東のパパイヤを召し上がったと書かれています。
その他には、年代別の知事官邸の地図や役割、台南の行政区割などの展示がありました。
展示スペースはそれほど広くないため、30分もあれば十分に見学可能でしょう。
訪れた時期は、ちょうど苦楝樹(センダン)の花が美しく色づいていました。
日本とも関わりの深い、旧台南知事官邸。
ガーデンも美しく落ち着いた雰囲気の中、バルコニーでひと休みするのも良さそうです。
台南知事官邸の行き方・アクセス方法
台鉄「台南」駅より徒歩約8分。
台南知事官邸の営業時間
電話番号:+886 6 236 7000
営業時間:10時00分~18時00分
定休日:月曜日