台南にある日本統治時代の建築物、国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院、Tainan Judicial Museum)を訪れました。
館内の様子や見どころ、アクセスなど詳しくご紹介します。
国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)
国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)は、日本統治時代の1912年に建てられた地方裁判所。
修復期間を経て、2016年に司法博物館としてオープンしました。
設計は台北總督府や国立台湾文学館の官庁建築で知られる、森山松之助。
赤レンガの外壁、円窓、ドーム屋根などのバロック様式建築が特徴です。
館内は入場料無料。かつて使用されていた法廷や拘留所の内部を見て回ることができます。
天井や柱、窓飾り、タイルの美しい装飾も見応えあり。建築作品としての見学もおすすめです。
予約制で屋根裏見学も可能(人数制限あり)。
館内の見どころ
エントランスロビー
ドーム屋根から採光が入り込む、荘厳な雰囲気のエントランスロビー。
精巧な彫刻が施された円柱、天窓が目を引きます。
床は幾何学模様のヴィクトリア風カラータイル。
エントランス入口の頭上、一般的な円形ではなく珍しい四角形のエンブレムにも注目です。
法廷
かつて使用されていた法廷。
歴代の判事制服も展示されています。
![国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)の法廷の概要説明](https://petit-tw.jp/wp-content/uploads/2020/04/DSC06832.jpg)
法廷の概要
![国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)の法廷の概要説明](https://petit-tw.jp/wp-content/uploads/2020/04/DSC06837.jpg)
法廷の概要
勾留所
勾留所は細く奥に長い造り。
実際に中に入ることもできます。
頑丈な鉄格子でやや重苦しい雰囲気もありますが、記念撮影用にフリップも用意され観光客に人気でした。
![国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)の牢屋の概要説明](https://petit-tw.jp/wp-content/uploads/2020/04/DSC06818.jpg)
拘留所の概要
資料室
資料室の天井を見上げると、屋根裏の様子がちらり。
階段を登って見学するには予約が必要です。
屋根裏へ続く階段。
建築当時のジオラマ。
かつて存在した鐘楼の姿も確認できます。
塔
損傷により現存しない鐘楼。
復元された塔は、逆さまの状態で展示されています。
中庭
ドーム屋根を間近に眺められる小さな中庭。
お土産ショップを併設、お手洗いも完備されています。
防空壕
当時の防空壕も現存。改修中で中の見学はできませんでした。
アーチ廊下
エントランスロビーから東西に伸びるアーチ廊下。
北側に面しているため冷んやりと涼しく、途中で小休憩に使うのも良いでしょう。
感想・まとめ
当時の姿を残しつつ綺麗に修復整備され見学しやすかったです。
建築好きの方は特に楽しめるのではないでしょうか。
所要時間は「1時間」あれば良いかと思います。
台南には日本統治時代の建築群が今でも多く現存。
歩いて見て周れる場所にまとまっているため、観光ルートに組み合わせて巡ってみるのもおすすめです。
国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)の行き方・アクセス方法
国定古跡台南地方法院(旧台南地方法院)の営業時間
電話番号:+886 6 214 7173
営業時間:9時00分~17時00分
定休日:月曜日