マングローブが織りなす緑のトンネル、四草緑色隧道(スーツァオリュースースイダオ、Sicao Green Tunnel)のミニクルーズに参加してきました。
この静寂に包まれたトンネルをくぐることで、心の底からリラックスし、自然の力を実感できるでしょう。
四草緑色隧道 Sicao Green Tunnel
四草綠色隧道(スーツァオリュースースイダオ、Sicao Green Tunnel)は、マングローブで囲まれた緑色のトンネル。
自然を身近に体験できるアクティビティとして、ミニクルーズの人気コースとなっています。
場所は安平エリアの更に奥、景観豊かな湿地帯が一面に広がる「台江国家公園」の中にあります。
マングローブには絶滅危惧種のクロツラヘラサギや、シオマネキ、ムツゴロウなどの生き物も生息しているのだそう。
チケット料金・ルート
窓口でチケットを購入します。
ツアーは2種類。
- 緑のトンネル「綠色隧道」
- 「台江觀光船」
緑のトンネル「綠色隧道」は、約30分のミニクルーズ。
「台江觀光船」は、約70分のクルーズ。
※台江観光船コースは、綠色隧道には立ち寄らないのでご注意を。
料金はどちらも同じです。
大人 | 200元 |
子供(7-12歳) | 100元 |
子供(6歳以下) | 30元 |
やはり皆、緑のトンネルを見たいのか、台江觀光船ルートは空いていました。
ルートマップはこちら。
黄緑色の線が「緑色隧道」のルート。
黄色い線が「台江觀光船」のルート。
生き物の観察であれば、台江觀光船の方がチャンスが多そうです。
チケットを購入してから列に並びます。
今回訪れたのは連休中の午後ということもあり、長蛇の列。
お客さんのほとんどは台湾の方でした。
緑のトンネル「綠色隧道」
順番が来て、ようやく乗船です。
大きめのボートで、1度に約40人ぐらい乗船できます。
結局、約1時間半並びました。
ライフジャケットをつけてレッツゴー。
ちなみに、日よけに笠を借りることもできます。風情が出ますね。
両脇にマングローブが茂み、まさにジャングルクルーズのよう。
そもそもマングローブとは、海水と淡水が交わる「汽水域」に自生している植物の総称。
マングローブという名前の木ではありません。
土盛りなど、途中はやや人工的な部分もありましたが、どんどんマングローブがせり出し鬱蒼としてきました。
出発して約10分後、ついに緑色のトンネルが現れました!
神秘的で美しい。水面も緑色に反射し、一帯が緑に包まれています。
まさに緑色のトンネル。
ボートもゆっくり進み、穏やかな時間が流れます。
静寂に包まれ、幻想的です。
ミニクルーズは一方通行のため、ここで折り返し。
再び緑のトンネルを通って戻ります。
すれ違うボートに手を振りましょう。
戻る途中、マングローブに住む生き物を見ることができました。
カニがたくさんいるようです。
やや見づらいですが、片側のハサミだけ大きい「シオマネキ」も出没。
手招きするような動きで、メスにアピールするのだそう。
ムツゴロウの姿も捉えることができました。
ミニサイズで子供かな?
一緒に乗船しているガイドさんは中国語ですが、生き物を発見するとボートの速度を落とし、場所を教えてくれます。
あっという間の30分で、ミニクルーズ終了です。
感想
コースとしては一本道の往復で、大自然を感じるほどの壮大さはないものの、緑のトンネルは神秘的で本当に綺麗でした。
以前、奄美大島のマングローブ原生林カヌーにも参加したことがあるのですが、規模感や迫力は奄美大島の方かなと思います。
ただし、奄美大島のマングローブは小さなカヌーで漕ぎ進むため、最悪の場合ひっくり返ってしまうリスクも。
台南の四草緑色隧道は大きなボートで進むため安定しており、カメラで写真を撮りたい方や、小さなお子さん連れの方が参加しやすいと思います。
緑色のトンネルと、マングローブの生き物を見ながら、あっという間の30分でした。
休日は混雑しているので、朝早い時間か、可能であれば平日がおすすめです。
熱帯地域ならではのアクティビティーを体験できるのも台南の魅力。
安平エリアの観光と併せて、巡ってみてはいかがでしょうか。
四草緑色隧道の行き方・アクセス
台南の中心部から四草緑色隧道へは、路線バスでアクセスできます。
99番バス・10番バス
四草緑色隧道までは「99番」か「10番」にバス乗車し「四草生態文化園區(大眾廟)」停留所で下車します。
「99番」バスは、台南の観光スポットに停車するシャトルバス。
定番観光スポットの「赤崁楼」や「安平古堡」からも乗降車可能。本数は少ないですが便利です。
安平エリアからは乗車10分程度で到着します。
「10番」バスは普通の路線バス。同じく「四草生態文化園區(大眾廟)」停留所で乗降車します。
市街地からは、かなりの遠回りになってしまうのがデメリット。
いずれもバスは本数が少なく、時間通り来ないことも少なくありません。
スケジュールに余裕がない場合は、タクシーも上手く使いましょう。
タクシーはチケット売り場の前に数台待機しています。
ちなみに今回は安平で自転車で向かい、「片道20分程」で到着できました。
正直、道中は日陰がなく、サイクリンロードとして整備されているとは言い難い。
見どころも四草大橋とサバヒーの養殖場以外は特段ありません。
時間に余裕がない場合は、バスかタクシー利用の方がおすすめです。
また、約350年前、鄭成功がこの付近を通ってゼーランディア城包囲網戦を戦ったかと思うと、なんだか感慨深いものがあります
(ただし、当時はこのあたり一帯からプロヴィンティア城まで海でだったため、緑のトンネルはなかったはずです。
近くにはアヘン戦争の際に築かれた四草砲台があります。
お時間があれば、合わせての訪問をどうぞ。
台南 四草砲台 Sicao Artillery Battery