クイーンズヘッド(女王頭)で有名な奇岩の宝庫、野柳地質公園(イエリォウジオパーク、Yehliu Geopark)を訪れました。
野柳地質公園 Yehliu Geopark
野柳地質公園(イエリォウジオパーク、Yehliu Geopark)は基隆の北西約15kmの場所にある、自然公園。
海に突き出た半島のような地形をしており、長い年月をかけて海風に侵食された、ユニークな岩が立ち並んでいます。
野柳地質公園のチケット料金・入場料
入場チケットは入り口前の窓口で購入できます。
- 大人 80元(約290円)
- 学生 40元(ISIC:国際学生証 提示要)
- 子供 40元(6歳〜12歳)
チケット窓口はそこまで混んでいませんでしたが、公園内はたくさんの観光客で賑わっていました。
日本人観光客は少なく、韓国からのツアー客が多い印象です。
野柳地質公園の案内マップ
野柳地質公園の案内マップです。
半島の「南半分(第一区・第二区)」に奇岩が集中。
「北半分(第三区)」は小高い山になっており、遊歩道を進んだ先にオーシャンビューの展望台があります。
野柳地質公園の見どころ一覧
野柳地質公園内にある奇岩と見学スポットの一覧です。
クイーンズヘッド以外にも奇岩や見どころが多数あります。
現地の看板にはビジターセンターを含む「全36箇所」写真付きで掲載されていました。
野柳地質公園の敷地は広く、上のすべてを見て回るには最低でも半日を要します。
今回は
- 南側エリア(第一区:公園入口周辺)
- 中央エリア(第二区:クイーンズヘッド周辺)
- 北側エリア(第三区)
の3つゾーンに分けて、順番にご紹介しましょう。
公園内は観光用に整備されているので、散策も容易です。
南側エリア(第一区:公園入口周辺)
野柳地質公園入り口近くにある、新しい展望台です。
展望台に上がると、公園の全景を見渡すことができます。
目の前には奇妙な岩の数々。なぜこんな形になるのか不思議です。
では早速近づいて見てみましょう。
各見出しの数字は、先ほど掲載した「案内マップ」と「見どころ一覧」の数字を示しています。
鯉 カープ岩 Carp Rock(02)
キャンドル岩 Candle Rock(03)
アイスクリーム岩 Ice Cream Rock(04)
キュートプリンセス岩 Cute Princess Rock(06)
化石 Fossil(08)
マッシュルーム岩 Mushroom Rock(09)
クジラのヒレ岩 Whale Fin Rock
鯨の尾びれにも見えますし、見方によってはハートロックにも見えますね。
壺穴岩 Pot Hole(17)
中央エリア(第二区:クイーンズヘッド周辺)
クイーンズヘッド Queen’s Head(16)
野柳地質公園の代名詞とも言うべき奇岩、クイーンズヘッド(女王頭、Queen’s Head)。
「クレオパトラの横顔」とも呼ばれています。
野柳地質公園の中で最も人を惹きつける岩で、平日でも撮影待ちの列ができるほどの人気ぶり。
その首は風化により年々細くなっており、あと数年で折れてしまうとも言われています。
クイーンズヘッドの高さは3m弱ぐらい。
想像していたよりも小柄な印象でしたが、風格は十分。
周りは写真撮影用にウッドデッキの通路が敷かれ、順番にツーショットでの撮影が可能です。
訪れたのは平日でしたが、約20人ほど列を作っていました。
もし、背景に人がいないクイーンズヘッドを撮影したい場合は、「平日の閉園前」の時間帯を狙って訪問してみるとよいかもしれません。
ちなみにクイーンズヘッドを後ろから見ると、なんだかよく分からないただの岩になってしまいます。
台湾岩 Taiwan Rock
象岩 エレファント岩 Elephant Rock(14)
妖精のサンダル岩 Fairy’s Shoe(15)
パイナップルパン岩 Pineapple Bun Rock(20)
地球岩 Earth Rock(21)
フライドチキン岩 BBQ Drumstick Rock(24)
ゴリラ岩・アーチ岩 Gorilla Rock & Arch Rock
左側が「骸骨の頭」に見えるため、現地の人にはミイラ岩とも呼ばれているようです。
北側エリア(第三区)
北側エリアは半島の奥、小高い山のようになっている場所です。
同じように遊歩道が整備され、断崖の景色や自然の植物を見ながら、展望台まで行くことができます。
階段を上がると、クイーンズヘッド周辺の景色を見渡すことができました。
鳥岩 Bird Rock(26)
豆腐岩 Tohu Rock(29)
豆腐岩を発見。
北側エリアはユニークな奇岩が少ないためか、人が少なくなります。
二十四孝山 展望台(36)
クイーンヘッドから一番奥にある二十四孝山の展望台まで、片道約15分の道のりでした。
下を覗くと断崖絶壁。
東側の方角には基隆嶼(Keelung Islet)が見えました。
もう少し晴れていれば、綺麗な青色の海を堪能できるのかもしれません。
北側エリアは、展望台まで徒歩で「往復30分以上」の時間を要するため、時間のない方は省いても良いかなと思いました。
普段からアクティブ派の方には、ちょうど良い散策コースとなりそうです。
休憩スポット
公園内には軽食を取れる休憩スポットもあります。
場所はクイーンズヘッドよりさらに奥、公園内のちょうど中間辺りに位置しています。
メニューはコーヒーやミルクティー、スナックなど。
たくさん歩いたのでひと休み。
小腹が空いたので台湾ソーセージをいただきました。
ちなみに野柳地質公園の出口付近にはちょっとしたお土産街もありました。
野柳地質公園の行き方・アクセス
台北駅からバスでアクセスする場合、國光客運の「1815番線」。
基隆駅からバスでアクセスする場合、基隆客運の「790番線」と「862番線」に乗車します。
台北・基隆から野柳地質公園までの詳しいアクセス方法については、下記の記事をご覧ください。
野柳地質公園の最寄りのバス停「野柳」から「野柳地質公園」までは徒歩11分です。
野柳のバス停留所で降りたら「野柳風景区」と書かれた看板の方向に進みます。
海沿いを道なりに歩き、小学校のY字路を右方向に進みます。
周辺はのんびりした雰囲気です。
チケット窓口周辺の道路沿いには飲食店やコンビニもあり、近くにタクシーもスタンバイしています。
野柳地質公園の所要時間目安
クイーンズヘッドとその周辺のみを見学するのであれば、所要時間は1時間〜1時間半見ておくと良いでしょう。
写真撮影の列は、時間がかかることもあります。
その他の奇岩もじっくり見学して、北側の展望台まで行く場合は、2時間〜3時間は必要です。
公園入口から北側の展望台までは約1.7kmの距離。
足元が濡れていたり水たまりもあるので、歩きやすい靴がオススメです。
場所柄、日陰が少ないので、夏場は十分に対策をとってお出かけください。
会いに行くなら今!
クイーンズヘッドが風化してなくなってしまう前に、早めに見に行きましょう。
まとめ
野柳地質公園内をくまなく散策し、気がつけば3時間以上経っていました。
それでも発見できなかった奇岩が多数。
コンプリートはかなり大変そうです。
野柳地質公園では「クイーンズヘッド」ばかりが注目されがちですが、キャンドル岩やミイラ岩など、そのほかの奇岩も個性的な形状のものが多く、楽しみながら散策できました。
個人的には、地味ながら「アイスクリーム岩」が可愛くてお気に入りです。
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