ゴールドラッシュに湧いた「九份」の歴史を学べる屋外型博物館、金瓜石 黄金博物館(新北市立黃金博物館 New Taipei City Government Gold Museum)を訪れました。
時価数億円の巨大金塊に触れたり、砂金採りも体験。
見所やアクセス方法など詳しくご紹介します。
金瓜石 黄金博物館
金瓜石(きんかせき、ジングゥアシー)は、ゴールドラッシュに湧いた九份における、金鉱採掘の中心地。
金瓜石 黄金博物館(新北市立黃金博物館)の敷地内や周辺には、当時の採掘トンネルや日本統治時代の建物、神社跡が残っています。
「九份老街」からはバスで約10分の場所にあり、九份観光と合わせて立ち寄ることも可能です。
施設・見どころ
敷地内には見学施設が多数あり、時間がない場合は絞って周るのがおすすめです。
一番の見どころは、黄金館。
金鉱採掘の作業風景や物品の展示見学、巨大金塊との記念撮影、砂金採り体験ができます。
- 遊客服務中心(インフォメーション)
- 四連棟(日本式木造宿舎)
- 煉金樓(特別展示施設)
- 礦工食堂(鉱工弁当)
- 太子賓館(太子用来賓館)
- 本山五坑(金鉱トンネル跡)
- 黄金館(黄金博物館)
- 金采売店(金グッズショップ)
- 金瓜石神社(神社跡)
インフォメーションに日本語パンフレットあり。
チケットは全館共通 80TWD。
各施設入口で毎回チェックがある為、失くさないようにしましょう。
採掘トンネル探索と、砂金採り体験は、別途予約と追加料金が必要です。
黄金館 歴史展示
黄金館 1階では、金鉱作業員が使用していた物品や、作業の様子が展示されています。
鉱山作業員の弁当箱。
この缶の弁当を再現した「鉱工弁当」を礦工食堂で食べることができます。
こちらのマネキンは、どうやら普通の鉱夫ではない模様。
金鉱石を盗採して、煉金している様子です。
私人煉金の概要:金瓜石と九份に於いて、「散花仔」と呼ばれる金鉱石を盗採する人間がいました。
大規模な採掘プロジェクトや機械を使用する鉱山会社とは異なり、彼らは簡素な道具を使用していました。
金鉱で栄えた時代には、戦争の歴史の側面も。
日本統治時代の1944年、金瓜石鉱山へ収容された捕虜達のプロパガンダ写真。
黄金館 金塊
黄金館 2階には、目がくらむほどの巨大金塊が鎮座。
黄金博物館における、一番の目玉展示です。
重さは220.30kg。
ケースの両サイドに穴が空いており、実際に触れることができます。
感触はツルツル。なんだか金運にあやかれそうですね。
今日現在の時価も表示されています。
訪問時の金塊の時価は、284,407,300台湾ドル。
日本円に換算すると、およそ約9億7,800万円!!
高すぎて、もはやピンと来ませんでした…。
黄金館 砂金取り体験
黄金館 3階では、砂金採り体験をすることができます。
チケットは別途100TWD(約345円)。
開催時間が決まっているので、チケット購入の際に予約します。
一人一皿受け取ってスタンバイ。
レクチャーを受けながら、お皿を上手に使って砂金を採り、最後に瓶に詰めます。
この砂の中から、どのぐらい砂金が取れるか楽しみですね。
では開始!
お皿に水を入れ、砂と混ぜてなじませます。
お皿ごと水中に入れ、水平に円を描くように振るいながら、小石や端っこの砂を取り除いていきます。
砂金は砂よりも重いので、遠心力でお皿の中心に残る仕組みです。
砂の大きさがコイン大になるまで、この作業を繰り返します。
だいぶ砂と小石も少なくなり、ついに砂金が見えてきました!
水中で砂金も流れていないか心配でしたが、ちゃんと残っていて良かった〜。
少量で見えずらいですが、上部に砂金がまとまっているのが分かります。
キラキラ輝く砂金を見つけて、ちょっと感動!
最後に瓶詰めして完成。
底に光を当てて見ると、砂金が輝いているのが分かります。
冬場は水が冷たいですが、大人も子供も楽しめる良いアトラクションだなと思いました。
万が一水漏れすると困るので、ビニール袋かジップロック的なものがあると安心です。
金采売店 金グッズ土産ショップ
金色のグッズが揃うお土産ショップ。黄金館のお隣にあります。
金の箸、金のスプーン、金のトランプまで!
せっかくなので、金のストローを購入しました。
本山五抗 金鉱トンネル探検
本山五抗は、金鉱石の採掘トンネル跡。
ヘルメットをかぶって探検できます。別途料金 50TWD。
今回は時間がなく、トンネルの入り口だけ見学。
トンネル内に風を送る、送風機が展示されていました。
太子賓館
太子賓館の見学は、外観と庭のみ。
内部は締め切られて入れませんでした。
欄間の富士山が日本を感じさせます。
礦工食堂 鉱山弁当
礦工食堂では、鉱山作業員のお弁当箱を再現した「鉱山弁当」が頂けます。
昔懐かしい缶のお弁当箱に、箸と、黄金博物館柄の包み付き。
実際にはお弁当箱が汚れないよう中身は空っぽで、別の紙製の弁当で提供してもらえます。
立派な豚肉のお弁当で、予想外に美味しくてびっくり。
お昼ご飯にオススメです。
四連棟 日式宿舎
日本統治時代に宿舎として使われていた、日本式木造建物を修復、忠実に再現した四連棟。
見学には靴を脱いて上がります。
日本人には懐かしい、昭和の雰囲気が流れていました。
掛軸下の防空壕。
台湾 九份の黄金博物館へ
九份の金鉱(金瓜石鉱山)の歴史を紹介する観光地なんですが、
現地にあった紹介ムービーが #マイクラ🤣#九份 pic.twitter.com/LMw0hetH5r— ぷちち台湾 / 台湾旅行ピンタレスト (@petittwjp) January 16, 2019
金瓜石事務所 所長宿舎跡
日本統治時代の金瓜石鉱山事務所所長 三毛菊次郎氏の宿舎跡。
修復工事中のようです。
金瓜石神社跡
日本統治時代に建てられた神社跡。黄金館の手前にある階段を登って行きます。
今回は時間が合わず見学できませんでした。
地図上で見てもかなり山の上の方にあるため、時間と体力のある方向けのスポットと言えるでしょう。
見学滞在 所要時間
今回の滞在時間は、約3時間半。
初めに黄金館を見学、砂金採り体験後、お土産ショップで買い物。
太子賓館に立ち寄り後、礦工食堂で弁当ランチ。
最後に四連棟日本式宿舎を見学して終了です。
バスの本数は多いので、帰りの時間はざっくり決めておいても大丈夫かと思います。
九份はランタンが灯る夕方以降が観光メイン時間のため、その前に黄金博物館を訪れるプランがベストです。
金瓜石 黄金博物館の行き方・アクセス方法
「九份老街」停留所よりバス乗車約8分「金瓜石(黃金博物館)」下車すぐ。
運行バス:856、965、1062、788、825、826(2019年9月現在)
金瓜石 黄金博物館の営業時間
電話番号:+886 2 2496 2800
営業時間:火〜金 9時30分~17時00分 土日 9時30分~18時00分
定休日:月曜