台南の人気観光スポット、安平樹屋(德記洋行、台灣開拓史料蠟像館、Anping Tree House)を訪れました。
現地の様子や見どころ、アクセス方法など詳しくご紹介します。
安平樹屋 Anping Tree House
安平樹屋(アンピン德記洋行、Anping Tree House)は、ガジュマルの樹が繁茂して覆い尽くされた、かつてのイギリス貿易会社「德記洋行」の倉庫跡地です。
この場所は、時間が止まったかのような幻想的な雰囲気を醸し出しており、朽ち果てた倉庫と緑豊かなガジュマルが織り成す絶妙なコントラストは、まるで異世界に迷い込んだかのようです。
敷地案内図
南側正面に見事な洋風建築である德記洋行がそびえ立ち、その建物の裏手には、息をのむほど美しいガジュマルの樹屋が広がっています。
敷地内には、落ち着いた雰囲気のカフェや、個性的なギフトショップがあり、書物を展示する朱玖瑩氏故居、空中散策を楽しめる空橋歩道が設けれれています。
徳記洋行(資料館)
清朝時代の1867年に建てられたイギリス貿易商社の德記洋行は、風見鶏がついた白亜の美しい洋館として存在感を放ちます。
日本統治時代には台塩株式会社として、戦後は台湾総塩工場の事務所として機能していました。
現在は、台湾の歴史や文化に触れることができる資料館(台灣開拓史料蠟像館)として公開されています。
当時の安平の様子です。
イギリス籍の德記洋行と並び、アメリカ、ドイツの外国商社も並んでいる様子が見て取れます。
清が輸出していたFormosa Oolong Tea(フォルモサティー)のラベル。
こちらはアヘン吸引機。日本の統治が始まってからアヘンが日本の専売特許になると、德記洋行をはじめ外国商社は安平を離れることとなります。
ガジュマルの樹(安平樹屋)
廃墟となり骨組みだけ残った倉庫を、ガジュマルが屋根のように覆う安平樹屋。
見学用に通路と見晴台も整備され、様々な角度からガジュマルの枝や幹、根を観察することができます。
空橋歩道より安平樹屋を望む。
樹屋咖啡(カフェ)
カフェ 樹屋咖啡では、台南正興街で人気のアイス店「蜷尾家甘味處散步甜食(ニナオ、NINAO)」のソフトクリームを提供しており、見学のひと休みに最適です。
ギフトショップ
ギフトショップは意外にも充実しており、メイドイン台湾のセンスの良い商品がラインナップ。
お土産探しにも良さそうです。
感想・まとめ
安平樹屋は鬱蒼としたガジュマルに覆われ、まさに廃墟に迷い込んだような気分でした。規模としてはアンコールワットの「タ・プローム」ほど大きくないものの、日本とも関わりのある建築物と自然が融合する光景がユニーク。
場所柄、蚊が多いため、刺されやすい方は虫除け対策をおすすめします。
安平樹屋の行き方・アクセス方法
バス便:台鉄「台南」駅前より2、88、99バス乗車「安平古堡(安北路)」停留所下車2分。
「安平古堡」より徒歩3分。
安平樹屋のチケット・料金
大人:50NT$
学生:25NT$
子供:無料(6歳以下)
安平樹屋の営業時間
住所:No. 108, Gubao Street, Anping District, Tainan City, 台湾 708
電話番号:+886 6 391 3901
営業時間:8時30分~17時30分
定休日:なし