台湾の平渓線沿線にある観光地「十分(シーフェン、Shifen)」は、台湾の新北市に位置する歴史的な鉱山町で、その昔は繁栄を極めた炭鉱の街です。
今回は十分の名物である天燈(スカイランタン)上げを体験してきました。
十分ランタン上げの値段や種類、実際に飛ばした時の様子を、写真を交えて詳しくご紹介します。
十分 ランタン上げ Shifen Sky Lantern
ノスタルジックな雰囲気が人気の台湾鉄道ローカル路線、平渓線。
その中でもひときわ賑わう十分(シーフェン、Shifen)は、天燈上げ(ランタン上げ)で有名なスポットです。
十分の名物である天燈(スカイランタン)は、昔ながらの伝統を今に伝える風物詩です。
「願い事を書いたランタンを空に飛ばすと、願いが叶う」と言われており、訪れる観光客にとっては現地で外せない体験のひとつです。
十分は「台北駅から台湾鉄道で約1時間30分」。
十分までの詳しい行き方は、下記記事をご覧ください。
十分駅を降りると、空高く舞うランタンの姿が!
あっという間に飛んで行ってしまいました。
十分のランタンは1年中、雨の日でも飛ばすことができます。
ランタン上げの時間帯はざっくり「朝の9時から夜の20時」まで。
ただし、ランタンのお店によって営業時間は異なります。
今回は朝に十分の街と滝を散策。
平渓と菁桐に行った後、再び十分に戻ってきて夕方に天燈上げ(ランタン上げ)を体験しました。
なんとランタンを上げる場所は線路の上。
十分駅を降りて、すぐの場所で行われています。
電車が近づいてくるとピピ〜ッ!と笛が吹かれ、線路から一斉に避難。
電車は、目の前スレスレを通過していきます。
このスリリングさも十分の見所の一つ。
電車が通過した後は何事のなかったように再開されていたのが面白かったです。
ハラハラして楽しいですが引かれないようにに注意しましょう。
十分 ランタン上げ(天燈上げ)の値段
天燈のお店はいくつかありますが、ランタン上げの値段はどのお店も同じ。
ランタンの色によって「叶う願い事」の意味が変わります。
1色 | 150元(約532円) |
4色 | 200元(約710円) |
8色 | 350元(約1,242円) |
今回は4色「赤(健康)+黄(金運)+青(事業順調)+ピンク(幸福)」のランタンを選んでみました。
ランタンに願い事を書き、空に放とう
ハンガーラックにセットされたランタンに、筆で願い事を書きます。
墨が手に付いてしまうこともあるのでウェットティッシュがあると安心かも。
大きな字で書いた方が写真写りが良いのよ!とお店の方からアドバイス。
墨はたっぷりつけると垂れてしまうので、そこまでたっぷり付けなくても大丈夫です。
カラーは赤色(健康)が一番人気。
日本人は4色のランタンを上げている方が多かったです。み
んな欲張り…?
今回は、特に賑わっていたランタン店、吉祥天燈さんを利用。
お店の奥にお手洗いもあって便利です。
お店の方は若い方が多く、ランタン4面撮影、動画撮影、記念撮影とポーズを指示しながら非常にテキパキ撮っていただきました。
すべて任せてOKです。
人の密集度を避けたい方には、線路の両端エリアがおすすめ。
比較的空いています。
日中でも良いですが、やはり夜の方がランタンの灯りが幻想的で綺麗です。
薄暗くなる日没前後の時間がベスト。
天燈に描かれた字は、漢字だけのものもあれば日本語、ハングル、英語、スペイン語も。
言語は違えど、天燈から手を離した瞬間の皆さんの笑顔は、とても素敵です。
願いが叶いますように…!
今回は土曜日だったこともあり、朝も夜もたくさんの人で賑わっていました。
夜のランタン上げは、暗がりとランタンの火とのコントラストも相まって幻想的な雰囲気が漂い、より特別感のある体験を楽しむことができます。
そのため、昼と夜どちらの時間帯がおすすめかと言われれば、夜の時間帯のランタン上げをおすすめします。
ただし、多くの方が十分と九份を同じ日に訪れるため、スケジュールによっては調整が必要でしょう。
九份もまた、夜には美しい夜景を楽しむことができるため、両方の観光地を効率よく回りたい場合は、昼間に十分でランタン上げを体験し、夕方から九份で夜景を堪能するといったスケジュールがおすすめです。
それぞれの観光地の魅力を最大限に楽しみながら、台湾旅行を思い出深いものにしましょう。
平渓線は列車の運行が1時間に1本のローカル線。
ランタン上げ体験のみなら所要時間1時間ほどで十分ですが、十分老街の散策や十分爆布を見学するのであれば、最低でも2時間は必要です。
平渓線の時刻表は事前に必ず確認し、上手にスケジュールを組みましょう。
自分で願い事を書いたランタンが空に上がっていく瞬間は、なんとも言えない清々しい気持ちになります。
十分でのランタン上げは、台湾旅行のハイライトのひとつとなるでしょう。
これから九份や平渓線沿線の旅行を予定している方は、ぜひ十分でランタン上げを楽しんでみてくださいね。
十分の行き方や平渓線の情報は、下記記事をご覧ください。
» 十分の行き方・アクセス方法まとめ
» 平渓線の情報まとめ 路線図・時刻表・一日周遊券
十分老街から徒歩でアクセスできる滝「十分瀑布」もおすすめです。